50代を過ぎてから、毎日誰かのための時間で埋め尽くされていることにふと気が付きました。仕事と家事、親の介護に追われ、自分の心とカラダの声を聞く余裕されえなかった私。
そんなある日、ふと手に取ったビーズと、ふんわり香るラベンダーの精油が、心の奥に静かな灯りをともしてくれたのです。「このひとときが、私を支えてくれるかもしれない」と感じた瞬間から、私の新しい癒やし習慣が始まりました。
「これはきっと、同世代の女性にも響くはず」──そんな思いから、この記事を書いています。
自分を大切にする時間、ちゃんととれていますか?
50代は生活が大きく変わる時期です。 子どもが自立し自由な時間が増えたと喜んだのも束の間、仕事の責任が重くなる一方で親の介護が始まることもあります。さらに、ホルモンバランスの変化や体力の低下を感じ、「自分の体ってこんなに変わるんだ」と戸惑う日々を過ごしました。
いつも「家族のため」「誰かのため」の優先順位が高くなりがちで、自分だけの静かな時間を後回しにし、気づけば疲れや沈んだ気分が蓄積し、何もかもやる気が出ない日が増えていました。
こうした無理の積み重ねは、見た目以上に心をすり減らします。 だからこそ、誰かに癒やしてもらうのではなく、“自分で自分を癒せる時間”が何よりも必要なのだと、私は実感しています。

ビーズ刺繍で心を整える3つの理由
ビーズを一粒ずつ糸に通すたび、雑念が消えていきます。コーヒーを片手に静かな部屋で針を動かしていると、頭の中のざわざわがすっと消えていくのがわかります。特に、家族のことで気持ちが沈んだ日ほど、針を動かすリズムが心を沈めてくれました。
以前は「自分には無理」と思っていた細かい模様も、少しずつ完成していくことで「私にもできる」という小さな自信に変わりました。
刺繍を続けていると、なぜか最近は物忘れが減った気がします。スーパーで買い物リストを見なくても必要なものを思い出せるようになり、家族にも驚かれました。
アロマで深呼吸。香りがくれる優しい変化
はじめてラベンダー精油を夜のディフューザーで香らせた夜、いつものように眠りにつけずにいた私が、気がつけば朝までぐっすり。翌朝、心も体も軽やかに目覚めたのは、本当に久しぶりでした。
その日以来、気分や疲れに合わせてオレンジやフランキンセンス、ローズマリーなども順番に試すように。香りを手に取るたび「今日はどんな気分かな?」と自分に問いかける時間が、ちょっとした贅沢になっています。
香りを変えるだけで、空気も気分も切り替わる。それがアロマの魅力です。
精油の選び方
◯品質重視:
オーガニック認証やGC/MS分析済み(純度検査)のものを選ぶと安心。値段だけでなく、ラベルに“100% pure essential oil”とあるかチェックしましょう。
◯目的別にチョイス:
・リラックス向き:ラベンダー、カモミール
・集中向き:ローズマリー、ペパーミント
・気分リフレッシュ:ベルガモット、グレープフルーツ
○香りの相性を確かめる:
初めての精油は、小さな香り見本(テスター)で手首やティッシュに垂らして確認するのがおすすめです。
アロマがもたらす心と体の変化
◯嗅覚から大脳辺縁系へダイレクトに刺激:
感情や記憶を司るエリアに働きかけ、イライラ解消や前向きな気持ちをサポートします。
◯ストレスホルモンの抑制:
いくつかの研究では、コルチゾール値の低下や心拍数の安定効果が報告されています。
○自律神経を整える:
呼吸が深くなることで副交感神経が優位になり、緊張がほぐれていく感覚を感じやすくなります。
安全にアロマを楽しむコツ
◯希釈率の目安:
・ディフューザー:原液のまま(1〜2滴)
・肌に塗る:キャリアオイルで1〜5%(オイル10mLに対し精油2滴程度)
◯使用時間:
1回あたり20〜30分を目安に。香りに慣れてしまうと効果が感じにくくなるので、短時間ずつ楽しむのがコツです。
○保管方法:
直射日光を避け、冷暗所で遮光瓶に入れて保管。品質の劣化を防ぎます。
香り×手仕事の相乗効果
アロマとビーズ刺繍を組み合わせると、効果は倍以上。
私はよく、夕方のひとときにラベンダーを焚きながら、花びらモチーフをちくちく縫っています。 すると、不思議なことに、昼間のバタバタした気分がスーッと和らぎ、気づけば1時間があっという間。
集中していたのに疲れていない──むしろ、頭が軽くなっている。そんな感覚になるんです。

必要な道具&材料リスト
私が実際に使っているのは、小さな超音波ディフューザーと、友人からプレゼントされたオーガニック精油数本。
ビーズ刺繍用の針や糸などの道具類と制作中の作品をひとまとめにした制作ボックス、手首を支えるクッションも欠かせません。夜は、テーブルライトの灯りを落とし、静かな空間を演出しています。
制作中の作品は必要な道具類と一緒に箱にいれて、いつでもすぐ作業できるように製作コーナーにおいています。
ビーズ刺繍×アロマの始め方ステップ
私のある日の“癒しタイム”は、夕食後、リビングの一角にお気に入りのクッションを置き、ディフューザーにラベンダーを3滴。ビーズと糸を並べ、30分だけ自分のための時間を確保します。
刺繍を始めると、不思議と心が落ち着き、肩の力が抜けていくのを感じます。タイマーが鳴ったら、深呼吸をしてストレッチ。これを続けてから、夜の寝付きが格段に良くなりました。
この“空間”を整えること自体が、心のスイッチを「オン」から「癒しモード」に切り替えてくれるのです。
気分に合わせて選べる精油ブレンド5選
シーン | 精油ブレンド例 |
疲労が強い日 | ラベンダー3滴+ベルガモット2滴 |
寝つきを良くしたい | フランキンセンス2滴+マジョラム1滴 |
気分が落ち込み気味 | ゼラニウム2滴+オレンジ3滴 |
深くリラックス | サンダルウッド2滴+ローズ1滴 |
朝の気分転換 | ユズ3滴+グレープフルーツ2滴 |
私の場合、疲れた日は、ラベンダーとベルガモットをブレンド。刺繍をしながら香りを吸い込むと、心の重りが少し軽くなります。
寝付きが悪い夜は、フランキンセンスとマジョラムを使うと、自然とまぶたが重くなってきます。気分転換したい朝は、グレープフルーツやオレンジの香りをプラス。朝の光とともに前向きな気持ちになれます。
香り選びを「気分で決める」のも、癒しのひとときです。

私の癒し習慣ステップ(夜のルーティン編)
- 22:00 自宅アトリエに移動: 温かいハーブティーを一口、ミニテーブルライトをオフ。
- 22:05 アロマON: ラベンダー×ベルガモットをディフューザーで拡散。
- 22:10 刺繍開始: ブルー系グラデーションの小花ブローチをチョイス。
- 22:40 タイマーOFF&深呼吸: 完成したパーツを並べて、香りと完成度を味わう。
- 22:45 手首ストレッチ&ハーブティーおかわり: 心身をほぐし、夜のリラックスへと移行。

この流れを習慣にしてから、本当に寝つきが良くなりました。朝の目覚めもすっきりです。
継続のコツ
最初は週2回、夕食後だけと決めて始めました。無理なく続けられることで、自然と習慣になりました。香りが強いと感じた日は、精油を1滴だけに減らしたり、窓を少し開けて調整しています。
同じ香りに飽きたら、家族にも「どれが好き?」と聞いて一緒に選ぶのも楽しい時間です。
◎「今日はどの香りにする?」と選ぶ時間も癒しに
◎完成品はフレームに入れて飾り、視覚でも満足感を
おわりに:小さな習慣が、日々の表情を変える
たった30分でも、自分のために手を動かす時間が、毎日の支えになっています。刺繍とアロマが私にくれたのは、作品だけでなく「自分を大切にする」という新しい視点でした。
もし同じように忙しさや不安を感じている方がいたら、ぜひ一度、ビーズ刺繍とアロマの時間を試してみてください。
ビーズ刺繍もアロマも、決して派手なことではありません。 けれど「ほんのひと針」「わずか数滴の香り」が、気持ちを前向きに整えてくれる力を持っています。
刺している間に自然と心が整い、作品が完成したときには、不思議と自分自身も軽やかに。 それは、誰のためでもない、“自分を大切にする”ための小さな儀式なのです。
50代からの毎日は、もっと優しく、もっと豊かに育てていける。 その第一歩として、「香りと刺繍の時間」をぜひ日常に取り入れてみてくださいね。あなたの暮らしの中にも、そっと花が咲くようなリラックスタイムが訪れますように──。
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