日々の手仕事に、小さな地球への想いを込めてみませんか?ビーズ刺繍は、素材選びをほんの少し工夫するだけで、美しさと環境への配慮を同時に叶えられる趣味です。
私は50代でこの世界に飛び込み、試行錯誤の末にエコフレンドリーな素材の魅力に目覚めました。最近はエコフレンドリーな素材を使った作品制作に挑戦しており、リサイクルガラスビーズやオーガニック糸、リサイクル素材の布など、環境に優しくなおかつ美しい仕上がりを実感しています。
この記事では、リサイクルビーズやオーガニック糸、アップサイクル布など、私自身の体験談をまじえつつ、持続可能な手芸ライフに役立つ情報をお届けします。
サステナブルなビーズの選び方
リサイクルガラスビーズで色と輝きを
環境に優しい材料として注目されているのがリサイクルビーズです。私が初めてリサイクルビーズに出会ったのは、地元の手芸イベントで紹介されていたトーホー株式会社の「RE:グラスビーズプロジェクト」でした。
捨てられるはずだったガラスボトルが美しいビーズへと生まれ変わる姿に、心から感銘を受けました。実際に購入したリサイクルガラスビーズで、小さな花モチーフのブローチを作った際には、自然な透明感とほのかな光の反射が、従来のガラスビーズとは一線を画していると感じたのです。
制作中も、「この材料が地球環境にも優しい」と思うことで、作品への愛着がさらに深まりました。また、友人へのプレゼントとした際、「これがリサイクル素材なんて信じられない!」と喜んでもらえたその経験から、エコなビーズ選びが作品作りの大切な要素であることを実感しました。
植物由来スパンコールでエッジを効かせる
さらに、フランス発のバイオマススパンコールは、トウモロコシやサトウキビの残渣を原料にしています。薄手なのに光をよく反射し、軽やかな動きを演出。スパンコールを使ったシンプルな星モチーフは、環境にやさしい上、アクセサリーとしての存在感も抜群です。
2023年には、イギリスのファッショングランド「ステラ・マッカートニー」が植物由来のスパンコールを使った世界初のジャンプスーツを発表し、持続可能な製品として世界的にも評価が高まっています。

世界的にも使い捨ての時代は終わりました。私もこれからはサスティナブルな素材を採り入れて作品を作っていこうと思います。
エコフレンドリーな刺繍糸
オーガニックコットン糸の優しさ
オーガニック糸は、農薬や化学肥料を使わずに育てられた綿花やウールから作られており、環境と肌に優しいのが特徴です。
私が初めてオーガニック糸を使ったのは、家族の赤ちゃん用に作った名前入りの刺繍タオルでした。肌触りが非常に良く、アレルギーの心配も少ないので、小さな子どもにも安心して使える点に私も安心して作ることができました。
DMC社のクルーエルウール刺繍糸は柔らかいだけでなく耐久性もあり、刺繍作品として仕上げた際にも自然で優しく上品な風合いを与えてくれました。
実際にそのタオルは、親戚の方から「とても肌に優しい」と好評を博し、エコ素材の素晴らしさを再認識しました。この経験から子供向けや敏感肌向けの作品には必ずオーガニック糸を選ぶようになりました。
DMC社HPより
リサイクルウール&ヘンプ糸でナチュラルに
廃棄予定の毛糸を再利用したリサイクルウールや、麻の繊維を中心にしたヘンプ糸は、作品に自然なシャリ感と丈夫さをプラス。ウールの柔らかな立体表現が欲しいときや、麻の涼しげな質感を活かしたいときに重宝しています。
ゼロウェイストを目指す布選び
布は作品の「土台」となるため、その質にこだわることが仕上がりに直結します。
オーガニック素材で自然な風合いを
土に還りやすいオーガニックリネンは、ナチュラルな風合いと通気性が魅力。小物入れやクッションカバーに刺繍したら、柔らかな光沢とハリ感が作品を引き立てました。

オーガニックリネンの布でクラッチバッグを作った時にビーズ刺繍を施しました。リネン特有の風合いとビーズの輝きが調和して、思いのほか素敵な仕上がりになりました。
古着やリサイクル素材の魅力
さらに、すでに風合いのある古着や端切れをリサイクルする方法も、エコフレンドリーなアプローチです。
何年も着古したデニムやリネンのシャツは、刺繍の土台として大活躍。私は古いデニムジャケットの背中に気球と花を刺したところ、「味わい深い!」と友人に褒められました。既製品には出せない“歴史”が作品に宿ります。
水性接着剤のメリットと選び方
水性クラフトボンドで健康配慮
化学反応型の瞬間接着剤や溶剤型のボンドは、空気中に揮発成分が漂い、長時間作業すると頭痛や目の痛みを感じることがありました。私も以前、強力タイプを使ったときに鼻がムズムズして、集中力が途切れてしまった経験があります。
水性接着剤なら揮発成分が少ないため、ほぼ無臭。家族のいるリビングでも、窓を軽く開ければ問題なく使えます。
手肌へのやさしさと後片付けの簡単さ
水性タイプは手に付いても石けんですぐ落とせるものが多く、皮膚への刺激も少ないのが嬉しいポイント。使用後の筆や容器も水で洗い流せるため、洗面所やキッチンで手軽に後片付けができます。
接着強度と乾燥時間のバランス
デメリットとして「乾くのに時間がかかる」点があります。しかし、作業を午前と午後に分けるなどタイムスケジュールを立てることで対応可能です。私の場合、
- 朝:ビーズ配置+接着剤塗布
- 昼:乾燥中に別の手仕事
- 夕方:仕上げステッチ
というルーチンにしてから、乾燥トラブルがゼロに。強力さも市販の水性ビーズボンドならアクセサリー程度の強度は十分です。
伝統的な米のりで自然に
もう一つの選択肢として、米のりや小麦のりを原料とする天然素材から作られた接着剤も注目されています。最近、日本古来の米のりを使ってビーズを固定する実験をしてみました。
強度は化学系には及びませんが、軽い装飾品であれば十分な接着できることがわかりました。また、使用後の廃棄の際も自然に分解されるため、持続可能な制作を目指すうえで非常に魅力的な素材です。
持続可能な刺繍枠の選び方
刺繍枠もまた、エコな素材で選ぶことが大切です。持続可能な刺繍枠としておすすめなのが、木製や竹製の枠です。
私は以前、安価なプラスチック製の刺繍枠を使ったことがありましたが、数回使っただけで割れてしまい、結局ゴミを増やすことになってしまいました。
そこで、環境に優しいな木の刺繍枠へ切り替えたところ、その耐久性と手触りに驚かされました。現在も5年以上愛用していますが、劣化することなく快適に使えている点が魅力です。
最近試した竹製の刺繍枠はさらに軽量で扱いやすく、美しい見た目も気に入っています。ただし、湿気には弱いため、防湿剤を入れた収納ケースで保管しています。このような工夫によって長持ちさせることができています。
作品も環境に優しい!エコ・フレンドリーなパッケージ
作品を贈る際の包装にも、環境の配慮を忘れてはいけません。私は制作したアクセサリーを贈る際、巾着袋や和紙ラッピングを利用しています。
余った布をリサイクルして作った手作り巾着は、ギフトとして贈った後もそのまま保管用の袋として使えるため、受け取った方にも大変喜ばれました。
エコパッケージングを心がけることで、作品だけでなく、贈る側の心遣いも伝わり、持続可能なライフスタイルに一役買うと感じています。
持続可能な制作プロセス
省エネルギーな作業環境の整備
ビーズ刺繍はとても細かい作業で集中するため、適切な照明が必要です。しかし、エネルギー消費にも配慮すべき時代です。私の作業スペースでは、LEDデスクライトを使用し、必要な明るさを確保しながらも省エネルギーを実現しています。
また、窓際に作業スペースを設け、できるだけ自然光を取り入れる工夫もしています。このように、環境に負荷をかけずに快適な作業空間を作ることは、長期的な制作活動において重要なポイントです。
エコモチーフでメッセージを込める
エコ素材を使って作る作品は、単に美しいだけでなく、環境への配慮が感じられる点も魅力です。
環境への想いを込めた自然モチーフの作品
環境保護をテーマに、絶滅危惧種の動植物や、自然の風景をモチーフにした刺繡作品を作ることで、環境保護への想いを作品に込められます。私自身、最近始めたシリーズでは、森の中の風景や花々をモチーフにしたシリーズに挑戦し、作品に地球への愛情を込めています。
アップサイクルの挑戦
また、古着や端切れ布に刺繡を施し、新たな価値を生み出すアップサイクル作品も人気です。使わなくなったツイードのジャケットをバッグに仕立てスパンコールで花模様を施しました。
全く新しい作品に生まれ変わらせた経験は、往年の思い出とエコ意識を同時に高めるものでした。
その歴史ある布にビーズやスパンコールを加えることで、ただのリサイクル品とは違った独自の風合いを出すことができました。これにより、環境に配慮しながらも個性的な作品が仕上がりました。
まとめ:小さな選択が大きな未来をつくる
エコフレンドリーな素材選びは、作品の美しさを損なうどころか、唯一無二の風合いやストーリーをプラスし、持続可能な未来への一歩です。
この記事でご紹介したリサイクルガラス、オーガニック素材など、実体験をもとに選りすぐったアイテムを活用することで、あなたの作品はより美しく、そして環境にも配慮されたものになります。
私自身、始めた頃は単なる趣味と感じていましたが、エコ素材に出会ってからは、作品作りに対する情熱だけでなく、環境への思いも深まりました。
まずは身近なリサイクルビーズや古着リメイクからトライしてみてください。持続可能な素材で制作を続けるうちに、日々の手仕事が地球への優しさとワクワクに満ちたものになるはずです。
ビーズ刺繍は小さな世界ですが、そこから始める環境への配慮が、より大きな変化につながっていくのではないでしょうか。
これからもエコフレンドリーな手芸を楽しみながら、持続可能な未来への貢献を続けていきたいと思います。
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