基礎知識

小林モー子さんが紡ぐビーズ刺繍の物語――私が作品に惹かれ続ける理由

A story spun by Moko Kobayashi 基礎知識

小林モー子さんを最初に知ったのは、私が「刺繍を生活の楽しみのひとつにしてみたい」と思い始めた頃でした。偶然テレビで見かけた番組で、彼女がパリの街を歩きながらビーズを探している姿が映し出され、その真剣な表情に引き込まれました。

初めてリュネビル刺繍という技法を耳にした瞬間、「針一本と小さなビーズで、ここまでできて表現できるのか」と衝撃を受けました。

当時の私はまだ針の持ち方すらぎこちなく、刺繍雑誌を片手に見よう見まねで練習する日々。そんな中出会った小林モー子さんの華やかな作品は、未来の自分の楽しみに一筋の光を与えてくれたのです。

それ以来、彼女の作品を追いかけるようになり、今では展示会やポップアップの情報を見つけるたびに、予定を調整して足を運ぶほどのファンです。

小林モー子さんの歩みと現在

小林モー子さんは1977年に生まれ、20代後半の頃にフランスへ渡りました。刺繍の本場・パリで、オートクチュールの世界に直接触れながら経験を積んでいきます。

中でも、布の裏側から刺す特殊な技法「リュネビル刺繍(crochet de luneville)」という特殊な技法は、彼女の代名詞ともいえる存在になりました。

私自身、はじめてこの技法でビーズをすくって布に留めた時、針の動きとビーズがピタリと噛み合う瞬間に小さな感動を覚えました。

小林さんはこの地道な積み重ねを何年も続け、やがて日本に戻り、自らのアトリエ「maison des perles(メゾン・デ・ペルル)」を立ち上げたのです。その歩みは、私のような趣味の延長で刺繍を学びたい人にとっても大きな励みになります。

maison des perlesの魅力

東京に拠点を置く「maison des perles」には、全国から彼女の作品や技法に惹かれて多くの人が訪れます。教室では、伝統的な刺繍の基礎を学びながらも、自由な発想でビーズを取り入れるレッスンが魅力です。

私も数年前、短期講習に参加したことがあります。はじめてアトリエに入ったときの緊張感、棚に整然と並べられたビーズの輝き、そして小林さんの凛とした教え方は、今も心に残っています。

そのとき作った小さな花モチーフは、不器用ながらも私の宝物。単なる技術習得だけでなく、「手で作る楽しさ」を思い出させてくれる空間なのです。

 

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作品の魅力と楽しみ方

彼女の作品をはじめて手に取った時、私はまるで小さな美術館を覗き込んでいるような気持ちになりました。ビーズ一粒ひと粒が正確に留められることで立体的な輝きを放ちます。

昨年、銀座で開催された展示会では、小さなブローチを前に立ち尽くしてしまいました。彼女の作品には、フランスで仕入れたヴィンテージビーズやチェコ製のパーツ、天然石などが絶妙に組み合わされていて、光の当たる角度によって見え方が変わり、青いビーズが深い海のように見えたり、夜空の星のように瞬いたりするのです。

作品を前にすると、ただ装飾を楽しむだけでなく、自分自身の思い出や感情が反射してよみがえってくるのです。アクセサリーでありながら、小さな宇宙を抱えているような独自の存在感。これこそが、彼女の最大の魅力だと思います。

今後の予定とイベント情報

小林モー子さんの活動は、これからも各地で広がっていく予定です。近々、熊本や仙台など地方での展示があり、さらに来春には横浜で大規模なイベントに参加されるとの知らせも届いています。

私はこれまで何度か足を運びましたが、展示会の魅力は「直接作品を手に取れること」。写真やSNSで見るのとはまったく違い、光の中でビーズが生き生きと動き出すのを体感できます。

また、会場で他のファンの方と感想を話す時間も楽しみの一つです。普段は一人で刺繍を続けている私にとって、同じ趣味を持つ人と交流できる場はとても貴重です。

  • 2025年9月26日(金)〜28日(日):熊本でポップアップ開催(会員限定先行予約あり)
  • 2025年10月下旬:仙台三越にて新作アクセサリーのポップアップ(ワークショップも同時開催予定)
  • 2026年春:横浜港・大さん橋ホールで開催されるBead Art Showのプレイベントに参加予定

最新情報は、公式サイトやInstagram(@maison_des_perles)で随時更新されています。気になる方はぜひチェックしてみてください。

まとめ

刺繍や手仕事は、暮らしの中でじっくり楽しめる大人の趣味です。小林モー子さんの作品と出会ったことで、私は針と糸に触れる時間がぐっと豊かになりました。忙しい日常の中でも、ほんの数分でも針を進めると心が落ち着き、小さな達成感が積み重なります。

もし少しでも興味があるなら、彼女の展示会や教室を訪れてみてください。そして、自分の手でひと粒のビーズを留めてみると、その奥深い世界にきっと魅了されるはずです。

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