お盆を過ぎると、夏もいよいよ終盤に差しかかります。今年は特に厳しい暑さが続き、外へ出るよりも涼しい室内で過ごす時間が多くなりました。私自身も、リビングのテーブルに広げた布とビーズを前に、集中して手を動かす日々が増えました。丁寧に針を運びながら「この時間って、自分の心を整えてくれるんだな」と改めて手仕事の魅力を実感する夏でした。
そんな折に、手芸好きなら胸が高鳴るイベントがやってきます。それが新宿伊勢丹で毎年開催される「ISETAN SYUGEI 2025」。
全国から集まった作家たちが、それぞれの感性で形づくった刺繍、織物、レース編みなどを展示・販売してくれる、まさに“大人の文化祭”のような催しです。普段はSNSやネットショップでしか見られない作品を直接手に取れる機会はとても貴重です。
この催しは、私の周りでも「今年も行くよ!」と話題になっていて、手仕事仲間との再会も楽しみのひとつです。
今回の会場には、私が普段から愛用しているスパンコールやビーズを扱うショップも出店予定。実際に手に取って選べる機会は貴重ですし、作家さんと直接お話できるのも嬉しいポイントです。
手芸の魅力を再発見できる場所
このイベントの魅力は、なんといっても「手から生まれる美しさ」に触れられること。ビーズ刺繍、刺し子、レース編み、染め物、織物など、さまざまなジャンルの作家さんが一堂に会し、それぞれの世界観を表現した作品を展示・販売してくれます。
私が過去に参加した展示会の中で、今の強く心に残っている出会いがあります。あるビーズ作家さんのブースで、夕焼けの色合いを思わせるブローチに見入っていた時、作家さんが「秋の夕暮れをイメージしました」と語ってくださいました。
その瞬間、ただの色や形ではなく、作り手の心の景色まで作品に宿っていることを実感しました。その体験以来、私は材料を手に取る時に「これはどんな景色を表すことができるだろう」と想像するようになったのです。
実際に手に取れる喜び
普段の素材集めといえば、どうしてもネット通販に頼りがちです。便利ではあるものの、届いてみると色味が写真と違ったり、思ったよりも小さかったりと、失敗も少なくありません。
その点、展示会では実際に光に当て、角度を変えて眺めながら「この輝きなら秋のバッグに合いそう」と心弾ませることができます。
今年も私が愛用しているスパンコール専門店やビーズショップが出店予定だと知り、早速メモ帳に購入予定リストを書き込んでしまいました。素材との出会いが、新しいアイデアや創作意欲につながることも多く、私にとっては大切なインスピレーションの源です。
大人世代こそ楽しめる手芸の世界
私自身、50代を迎えてから、「手仕事の時間」が持つ謂を深く感じるようになりました。若い頃は毎日の仕事や子育てに追われ、針と糸を手にする余裕もありませんでした。
しかし今は自分の暮らしに合わせたペースで、落ち着いた気持ちで作品づくりに没頭できます。一針一針進める時間はまるで瞑想のようで、気づけば心の疲れも和らいでいるのです。
同年代の友人も「最近は手芸が最高のリフレッシュ法」と話しており、大人世代だからこそ味わえる手芸の魅力があると感じています。
そんな私にとって、このイベントは「自分へのご褒美」のような存在。美しい作品に触れ、作家さんと交流し、同じ趣味を持つ人たちと語り合える時間は、何よりの癒しです。
ISETAN SYUGEI 2025
暮らしに欠かせないたくさんのSHUGEI{手芸}をさまざまな作家たちが一堂に会し手から生まれる“ISETAN 手藝”の世界へ誘います。
【イベント情報】
・会場:伊勢丹新宿店 本館6階 催事場
・入場料:無料
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作品を見るだけでも心がときめきますし、何かひとつでも手に取れば、きっと新しい創作意欲が湧いてくるはず。私も、今年は秋に向けた新作のアイデアを探しに、初日に足を運ぶ予定です。
この夏の締めくくりに、手から生まれる美しさと温かさに触れてみませんか?手仕事の魅力を再発見できる、素敵な時間になること間違いなしです。
最後に
手芸は、ただ「ものを作る」だけではなく、自分自身と向き合う時間でもあります。針を持ち、糸を通し、ビーズを一粒ずつ縫い付ける。
その一つひとつの作業が、心を落ち着け、日々の忙しさから少しだけ離れさせてくれるのです。手芸とは、私にとっては自分と向き合う時間であり、新しい感情や記憶を作品に封じ込める大切な営みです。
「ISETAN SYUGEI 2025」では、その魅力をあらためて感じることができるでしょう。今年の夏を締めくくる特別なひとときとして、ぜひ足を運んでみてください。
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