ビーズ刺繡は、小さなビーズが一粒一粒並ぶことで、布に独自の輝きと温かみを与える素晴らしい手工芸です。四季折々の風景や行事をビーズ刺繍で表現すれば、布がまるで小さな季節のアルバムに。
40代後半で手芸デビューした私が試行錯誤の末に編み出した、初心者でも挑戦しやすいテーマ別アイデアと制作のコツを、体験談をまじえてご紹介します。
春:桜とミモザの優しい彩り
桜モチーフのブローチ|春のお出かけにぴったり
材料
- ピンク系のシードビーズ(明度違いで複数種類)
- ゴールドのスパンコール
- フェルト生地(薄ピングがおすすめ)
- ブローチピン
作り方
- フェルト生地に桜の形を描きます。
- ピンク系のビーズで花びらを刺繡し、中心にはゴールドのスパンコールを配置します。
- 刺繍が終わったら、糸を切らないように花びら部分を丁寧にカットします。
- ブローチピンを裏側に縫い付けて完成です。
体験談と工夫
◎色のグラデーションは5〜7粒ずつで切り替え
◎最初は薄手のフェルトを使うとビーズが刺しやすい
初めてこの桜モチーフのブローチを作った際、色選びに悩みました。最初、ピンクだけでは単調に感じたため、ゴールドのスパンコールを加えるアイデアを試してみたところ、作品全体に華やかさが一気にアップしました。
友人から「淡いピンクのグラデーションが本物の桜みたい!」と大好評。ピンを少し傾けると、立体感がさらにアップしました。
ミモザのブローチ|春の日差しをイメージして
材料
- 鮮やかな黄色と深緑色の特小ビーズ(複数種類)
- フェルト生地(ライトグリーン推奨)
- 刺繡糸(黄色・緑)
作り方
- フェルトにミモザの枝と花の形を描きます。
- 枝部分には緑色のビーズで刺繍し、鼻部分には黄色ビーズで立体感ある刺繍技法(重ね縫い)を使用します。
- 全体的なバランスを見ながらブリックステッチで縁取りして仕上げます。
私の発見とポイント
◎花房は3〜5粒ずつパディングステッチで立体感
◎葉の色を二色混ぜると自然な陰影に
黄色ビーズを何度も並べ替え、最も春らしく見える配置を探した結果「パステルイエロー×マスタードイエロー」の組み合わせが友人ウケ抜群でした。
また、葉っぱ部分には深緑だけでなく、少し明るい緑も加えることで全体がより華やかになりました。完成したブローチは、春の明るい日差しを感じさせ、春福とも相性も抜群で普段使いはもちろん、お出かけの際のアクセントとしても最適で、自分だけのアクセサリーとして愛用しています。
夏:青い海と爽やかな果実
波模様ネックレス|夏を感じる
材料
- 青系と白系のシードビーズ
- スパンコール
- チェーン
作り方
- フェルトに波模様を描きます。
- 青系ビーズを使いグラデーションを施し、白系のビーズで波のアクセントを追加します。
- 水面のきらめきをスパンコールで表現します。
- チェーンにつなげ、仕上げます。
◎波と波の間は余白を5mm以上確保
◎スパンコールはランダムに配置すると水しぶき感がアップ

沖縄旅行からインスピレーションを得て、波模様のネックレスを制作しました。水面をイメージしたスパンコールが輝きを増し、夏のお出かけにピッタリのアイテムとなリました。使うたびに旅行の思い出が蘇ります。
レモンモチーフのピアス|爽やかなワンポイント
材料
- 黄色と緑色の丸小ビーズ
- フェルト
- ピアス金具
作り方
- フェルトにレモン型のデザインを描きます。
- 黄色いビーズで果実部分を刺繍し、緑色で葉っぱ部分を表現します。
- ピアス金具を取り付けて完成です。
◎黄色ビーズは3段階ほどのトーンを用意
◎葉は葉脈を意識してステッチするとリアルに

白シャツと合わせると爽快感がアップ!涼やかなアクセントとして大活躍です。このピアスを作ったとき、多くの人から「どこで買ったの?」と聞かれるほど好評でした。
秋:紅葉と実りの恵み
秋の葉リース|紅葉を楽しむウォールデコ
材料
- 赤・橙・黄色・茶色系のシードビーズ
- フェルト生地
- 刺繡枠
作り方
- 楕円形の刺繡枠にフェルト生地をセットします。
- 各色ビーズで紅葉した葉っぱや木の実を刺繡します。
- 全体が完成したら枠ごと飾ります。
◎余白を残しつつ、大小サイズの葉をバランスよく配置
◎どんぐりはパディングステッチでぷくっとさせる

秋の訪れに部屋を彩るリーㇲを制作した際、自然の紅葉をイメージして色選びにこだわりました。完成したリースは季節を感じられるアイテムとして家族にも好評で、毎年飾っています。
収穫祭モチーフバッグチャーム|季節感たっぷりの小物
材料
- カラフルな丸小ビーズ(赤・黄・緑など)
- フェルト
- バッグチャーム金具
作り方
- フェルトに果物や野菜(リンゴ、カボチャなど)のデザインを描きます。
- 各モチーフをビーズで刺繍し、カラフルなデザインに仕上げます。
- バッグチャーム金具につなげて完成です。
◎果物のくぼみはビーズのサイズを小さくして細かく表現
◎配色は2色以内でまとめるとすっきり見えます

このバッグチャームは収穫祭のテーマで制作したもので、リンゴやかぼちゃの鮮やかな色合が目を引きます。
私のバッグに付けたら、秋のイベントで「かわいい!」と声をかけられ、手作りの良さを実感しました。
冬:雪景色とクリスマスの輝き
雪結晶モチーフオーナメント|ツリーを彩る装飾
材料
- 白系と銀系の特小ビーズ
- スパンコール
- リボン
作り方
- 雪結晶型の図案をフェルトに描きます。
- 白系と銀系ビーズで模様を刺繡し、スパンコールを加えて輝きを演出します。
- リボンにつなげ、オーナメントとして仕上げます。
◎細かい枝分かれをビーズで表現するには、隣接する粒との間隔を均一に
◎シルバーの光沢を活かしてライトアップするとキラキラ

毎年このオーナメントをクリスマスツリーに飾っています。クリスマスツリーに飾ったら、家族から「手作りの雪が降ってるみたい!」と大好評。思わぬ感動を味わいました。
冬景色ポーチ|実用性と季節感を両立
材料
- 白・青・緑系シードビーズ
- ポーチ生地
作り方
- ポーチ生地に雪山や木々のデザイン描ます。
- ビーズを使い、模様部分を刺繍します。
- ポーチ全体を完成させ、実用的なアイテムとして仕上げます。
◎雪山は白→淡ブルー→ブルーで深みを表現
◎木々はドット状に小さな緑ビーズを散らす

このポーチは旅行用として作りました。冬の旅支度にこのポーチを使うと、雪景色のワクワク感が蘇り、寒い冬も楽しくなりました。
まとめ:一年中楽しむビーズ刺繍
四季それぞれのテーマでビーズ刺繍に取り組むと、季節感を手元で満喫できるうえ、完成品は日々の暮らしを彩るインテリアやアクセサリーに。
私自身、春の桜ブローチから始まり、夏の波ネックレス、秋の紅葉リース、冬の雪結晶オーナメントまで作り、季節が巡るたび新たな喜びを感じています。
あなたもぜひ、四季折々の色や形をビーズに閉じ込める手仕事を楽しんでみてください。細やかな一針が、あなたの暮らしに小さな幸せを届けてくれます。
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